2020年10月28日(水)
タカ3年ぶりリーグV
伸びる若手 救援陣 盤石
【ソフトバンク―ロッテ】
ソフトバンクが2位ロッテに完勝し、3年ぶりの優勝を決めた。
先発・和田が6回無失点と好投し、終盤は救援陣が逃げ切った。打線は序盤こそロッテの先発・石川の多彩な変化球を打ちあぐねたものの、五回に2番・中村の犠飛、六回に8番・甲斐の2ランが飛び出し、主導権を握った。
勝利投手となった和田は「今日は初回から全力で投げた。野手が1点を先に取ってくれたので、必死に守りにいった」。優勝が懸かった試合に強い気持ちで臨んだ。
2位以下を大きく引き離しての優勝だが、開幕時には不安要素を抱えていた。新型コロナウイルスの影響でグラシアルとデスパイネの合流が遅れ、投手陣は救援の軸だった松田遼が不調に陥り、甲斐野もけがで欠いた。
その穴を、今季成長した若手が埋めた。捕手登録ながら外野、一塁を守り14本塁打とパンチ力を見せた栗原、持ち前のスピードはそのままに打撃も向上した周東がスタメンに割って入り、得点力を補う活躍をみせる。
投げては先発から救援にまわった昨季新人王の高橋礼、2年目の泉がブルペンを支えた。昨季から活躍を続けるモイネロ、嘉弥真、森唯斗らと形成する救援陣は強力で、八・九回の失点率はリーグ最低。接戦で負けない強さの源となった。
シーズンが進むにつれてチーム力が増し、10月には12連勝を記録。勢いそのままにプレーオフでも挑戦者をしりぞけるか。(山崎賢太)
(記録は27日時点)