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2020年10月25日(日)

幹部会決定実践・地方議員オンライン決起集会

地方議員の力を発揮し10月から二重の歴史的挑戦を

山下副委員長の訴え

 日本共産党は24日、「幹部会決定実践・地方議員オンライン決起集会」を開き、党内通信で送信し、全国1800カ所で同時視聴されました。山下芳生副委員長が訴えを行い、4人の地方議員が幹部会決定に応えた政権奪取と党勢拡大への決意、支部と一緒に討議・実践している経験を発言しました。山下氏の訴えとまとめを紹介します。


写真

(写真)訴える山下芳生副委員長

 議会活動に全力を尽くしつつ、幹部会決定の実践に奮闘されているみなさんに、心より敬意を表します。

 10月6日の幹部会決定は、「次の総選挙で政権交代を実現し、野党連合政権を樹立することに正面から挑戦する」という、わが党にとって歴史的な政治目標を決めました。

 今日みなさんに訴えたいのは、幹部会決定にもとづく10月の取り組み、とくに、党員拡大を根幹にした党勢拡大での前進をはかるために、地方議員のみなさんが支部に入って、一緒に奮闘していただきたい、ということです。

 20日の小池晃推進本部長の「全党への訴え」でも強調されましたが、この10月の党勢拡大での前進は、次の総選挙での政権交代を呼びかけたわが党の勢いを示し、国民のなかで政権奪取の歴史的選挙とする機運をつくる点でも、また、「月間」が終わった後の継続的前進という、党の歴史でもやったことのない快挙を実現する点でも、まさに二重の歴史的挑戦となります。力を合わせてやろうではありませんか。

 それでは、取り組みの現状はどうなっているでしょうか。昨日の「特別日報」によれば、党員拡大でも、「赤旗」読者拡大でも前進を勝ちとった9月の同じ日と比べて、入党の働きかけで32%、入党申し込みが52%、日刊紙が64%、日曜版が62%という到達となっています。9月の同日は4連休3日目の到達ですから、今日・明日の土日の大奮闘があれば、一気に追いつくことは可能ですが、小池本部長が「率直に言って、現状は、党員現勢での大幅後退、『赤旗』の大量減紙の危機にあると言わなければなりません」と述べた事態は依然として変わっていません。

 なかなか容易でない事態ですが、私は、幹部会決定を力に、「支部が主役」で全党のエネルギーを引き出すことができるなら、必ず事態を打開することはできると思います。党大会後の困難な条件の中でも、私たちは新しい努力と挑戦で、党建設で長年の後退から前進に転じる足掛かりを築いてきました。ここでその前進の流れを途切れさせるわけにはいきません。

 そのために、まず私から地方議員のみなさんに二つのことを訴えます。

幹部会決定の支部討議の援助を

 第一に、何よりも訴えたいのは、歴史的な幹部会決定をすべての支部で討議・具体化し、すべての党員が読了することを、一刻を争ってやり抜くために、地方議員のみなさんが、支部に入り、討議・具体化の援助を行っていただきたいということです。

 支部での幹部会決定の討議・具体化は、まだ始まったばかりですが、討議した多くの支部では、「いよいよ政権を目指す時が来たか、感慨深い。さらに頑張ります」など熱く受け止められ、従来の延長線上でない具体化がされ、奮闘が始まるなど大きな力になっています。幹部会決定は支部と党員のエネルギーを引き出す力を持っています。

 同時に、「政権交代できたらいいけど、ピンとこない」「支部の現状を見ると、野党連合政権ができるとはとても思えない」など、野党共闘の到達点や、支部の現状などから、幹部会決定を受け止め切れない状況もあります。こうした状況を克服するうえで、党機関とともに、各地で地方議員のみなさんが努力されています。

 ある地方議員は、「党は野党連合政権を訴えているが、野党全体の一致点になっていない。党が頑張って切り開くことが求められているのでは?」と正面から提起し、実際に支部とともに打って出て、入党を呼びかけ、読者を増やしています。学術会議問題などで菅政権への厳しい声も聞け、支部の同志は「出ていくと激励があり、やりがいがある」と確信になっているそうです。

 別の地方議員は、「党大会後、数カ月しかたってないのに次の総選挙で政権交代を目指すところまできた。ものすごい発展だ。それをつくってきたのは誰でしょうか。『特別月間』で毎月党員を迎えてきた支部と市委員会の頑張りではないか」と激励し、幹部会決定を支部と党員が「わが身」のこととして受け止められるように援助しています。

 地方議員のみなさんが、変革の立場、情勢の発展と支部の奮闘を結んでとらえる立場で、幹部会決定を支部と党員のものにするために力を発揮されていることにたいへん感動いたしました。

 こうした力をわが党の地方議員の同志は持っている。議員団会議で、幹部会決定を繰り返し討議すれば、支部討議の経験を交流すれば、経験の少ない議員も含め、すべての議員の同志がこうした力を発揮できる。発揮してほしい、と思います。

 10月中に、すべての支部・グループで幹部会決定を討議・具体化できるように、支部会議が開けていない支部も含め、丁寧な援助をやり抜く。本音も出し合って議論することが、10月の前進、さらに11月、12月と幹部会決定の実践を広げるうえで決定的に重要な土台となります。党機関とよく相談し、地方議員のみなさんがこの点で思い切って力を発揮していただくようお願いしたいと思います。

党勢拡大の勢いを一気につくる先頭に

 第二に、幹部会決定の討議・具体化を援助しながら、支部とともに実践に足を踏み出していただきたい。地方議員のみなさんが、この10月、宣伝とともに、党員拡大を根幹とした党勢拡大の勢いを一気につくる先頭に立って、この面でも支部を援助してほしいということです。

 ある地区委員会からの報告では、「政権交代」「政権奪取」にはまだ「ピンとこない」支部も、「総選挙近し」という情勢認識では一致でき、「集い」の具体化やポスターの張り出しなど、総選挙での躍進めざす活動には踏みだしている、ということです。

 ある地方議員の同志は、「野党連合政権ができるとは思えない」という声が出た支部に、「足を踏み出してみよう」と呼びかけ、今月3回行動して、日曜版読者4人を増やしています。議員と一緒に行くと相手はとても喜び、支部も励まされるとのことでした。大事な姿勢ではないでしょうか。

 有権者の中に足を踏み出して、有権者の変化を感じる中で、また幹部会決定の議論を行う。その過程を通じて、「次の総選挙で政権交代を実現し、野党連合政権を樹立することに正面から挑戦する」という幹部会決定の立場を「わが身」のこととしてとらえることができるのではないかと思います。

 「次の総選挙で政権奪取を」――この決意と訴えは、わが党98年の歴史においても初めてのことですから、幹部会決定がそう決定したからといって、すべての支部や党員のみなさんに、「よーいドン」でスイッチが入るわけではありません。やはり実践と繰り返しの討議、この過程が大事だと思います。その推進に、ぜひ地方議員のみなさんが力を発揮していただきたいと思います。

 その実践の内容ですが、何よりも、この10月に入党の働きかけが極端に少なくなっている現状を打開することに力を尽くし、これと結んで党員と読者の拡大をすすめてほしいと思います。そのための「集い」を支部と一緒に旺盛に開催してください。このなかで、30代から50代の対象者への働きかけを重視しましょう。青年・学生分野では、各地で学生への食料支援活動が空前の規模で広がっており、これも支援しつつ、青年と労働者の党員と民青同盟員の拡大を支援してください。その際、『入党のよびかけ』カラーパンフレットと一緒に、新しく作成した野党への政権交代と党躍進のために入党を訴えた簡易リーフを積極的に活用しましょう。

 さらに、10月はあと8日半であることを考慮し、入党の働きかけと同時に、「しんぶん赤旗」読者の拡大を強力にすすめる必要があります。そのための「しんぶん赤旗」PR版を大量活用して、日刊紙と電子版、日曜版の拡大をすすめましょう。このPR版には、志位和夫委員長の政権交代への訴えとコロナ後の「七つの提案」が掲載されています。

 支部と党員のもつエネルギーを幹部会決定で引き出し、10月の党勢拡大で必ず前進を勝ちとるために、以上2点をまず私からお願いして、4人の地方議員の方から、発言していただきます。


山下副委員長のまとめ

 4人のみなさん、ありがとうございました。どれも大変貴重で、学ぶべき内容の多い発言でした。

 最後に、全国の地方議員のみなさんに訴えたいと思います。

 幹部会第一決議は、6月から9月の「特別月間」について、「支部が主役」の新しい党員拡大が開始され、現勢での前進が開始されたこと、「しんぶん赤旗」読者の拡大では、「月間」目標を基本的に達成し、歴史的快挙を成し遂げたことを評価し、全党のみなさんに心からの敬意と感謝を申し上げました。

 ある衆議院比例ブロック事務所長は、こう述べています。「『支部が主役』の党づくりの『大道』について、この間の支部と党機関の努力は光っている。同時に、『支部が主役』を広げるうえで、実際は、地方議員が支部とよく相談し、一緒に行動を具体化している支部が、党員拡大で入党者を迎えている…やはり、地方議員の支部援助が決定的」だと、幹部会決定を読み、感想を述べてくれました。こうした状況は、全国的にも共通しているのではないでしょうか。

 「特別月間」の期間中だけではなく、党大会後、地方議員のみなさんは、コロナ禍での国民の苦難軽減の活動でも、「支部が主役」の党づくりでも、文字通り寝食を忘れた大奮闘をしていただきました。

 私も、5月、コロナ危機がたいへん深刻になったときに、オンラインで地方議員のみなさんと経験交流会を行いました。困っている人を一人残らず助けきるんだと、いろんな制度を研究して頑張っている姿、そのなかで党活動を維持・堅持し、強く大きな党づくりでも先頭に立って頑張っている姿、とくにコロナ禍のなかで、対面での党員拡大がなかなか難しいときでも、読者拡大をやろうという私たちの提起にたいして、やはり地方議員のみなさんが先頭に立って、その道を切り開いていただいた。見本紙を届け、電話で拡大できる。その道を開いていただいたのは、地方議員のみなさんでした。苦難軽減でも、党づくりでも、しんどいときだからこそ、先頭に立って、党活動全体を引っ張っていただいているのは、みなさんです。私はそのとき、「党の宝」であるだけではなくて、「国民の宝」、それが日本共産党の地方議員のみなさんだと、申し上げました。

 ぜひ、この「国民の宝」としてのみなさんの値打ちを、今度は、党躍進の流れを、政治的にも、組織的にも、つくり出すことで、政権交代と野党連合政権実現の機運を、支部とともに草の根から国民の中につくり出す。こういう形で、「国民の宝」としての新しい挑戦を、一緒にやろうではないかと呼びかけたいと思います。

 明後日から臨時国会が始まります。私たち国会議員団も菅政権を追い詰め、希望を広げる論戦と幹部会決定の実践の先頭に立ちます。10月の党勢拡大の前進を必ず、力をあわせて勝ち取って、政権奪取への道を切り開くために、ともに頑張ろうではありませんか。


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