2020年10月23日(金)
なくすな大阪市
交流の場 守りたい
此花区在住 富里秀夫さん(88)
卓球仲間など500人に手紙・パンフ
「大阪市を廃止させないためにお力をお貸しください。11月1日の住民投票では反対に投票を」。此花(このはな)区に住む富里秀夫さん(88)は、そう訴える手紙とともに大阪市をよくする会のパンフ、ビラを地域の卓球、社交ダンス仲間500人に渡しています。思いを聞きました。(速水大地)
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私は卓球、囲碁将棋、社交ダンスをするために、毎週のようにスポーツセンターや老人福祉センターに通っています。例えば、卓球は1回100円で3時間利用できます。今はコロナで利用者数が制限されていますが、毎回100人近くが集まります。住民の健康維持や交流の場として、地域になくてはならないものなのです。
行き場を失う
ところが、「都」構想の計画(財政試算)にはこれらのセンターの削減が盛り込まれています。どこのセンターが削減対象なのかは決まっていませんが、もし大阪市が廃止され新淀川区になれば、人口の一番少ない此花のセンターがつぶされるのでは、と危惧しています。そうなれば、私たちは行き場を失う。地域住民にとって、本当に切実な問題なのです。
センター削減だけでなく、大阪市自体がなくなるということを、知らない人はまだまだ多いです。なので、まずは知ってもらう。そして「私は反対している。あなたも反対してほしい」とビラを配り声かけをしています。身近に感じてもらえるように、私の名前入りの手紙も添えています。この間もスポーツセンター前に立ち、71人の卓球仲間に手紙と『住民投票まるわかりパンフ』を手渡しました。社交ダンスはコロナで中止しているので、個別で家を訪ね配布しています。
公明支持者も
「投票に行きました」「もちろん反対です」とメールで返してくれる仲間もいます。また、国政では公明党支持の方が「住民投票に関しては絶対反対や」と言ってくれました。
維新は「ムダをなくす」と言って大阪市廃止を推し進めますが、私たちの日常生活はムダなのでしょうか。そんなことはないはずです。「反対」の声を広げきるために最後まで頑張ります。