しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2020年9月22日(火)

官邸介入の「横やり行政」問題

BS朝日 井上参院幹事長が出演

 日本共産党の井上哲士参院幹事長は20日夜放送のBS朝日「激論!クロスファイア」に出演し、発足した菅義偉政権の姿勢をどう評価し、野党はどう対峙(たいじ)するかについて各党議員らと討論しました。

 世論調査での菅政権の高い支持率について問われた井上氏は、世論調査では「政治を変えてほしい」との声が多いと述べ、「菅さんは安倍政治の継承しか言わず、驚くほどビジョンがない。それが明らかになれば世論はぐっと変わる。しっかり臨時国会をやって国民の前で議論すべきだ」と訴えました。

 菅首相が強調する「縦割り行政の改革」について井上氏は、縦割りの弊害の是正は当然だが、省庁に対して官邸が介入し、森友・加計学園や「桜を見る会」をめぐる忖度(そんたく)や公文書改ざん、隠ぺいなどをまん延させたと指摘し、「『縦割り』よりも、官邸からの『横やり行政』が一番の問題だ。それを是正する必要がある」と主張しました。

 「政治の私物化」をめぐる問題も議論に。自民党の片山さつき総務会長代理は、菅首相が「桜を見る会」の中止を表明したと弁明。立憲民主党の逢坂誠二衆院議員は「やらないから検証しないというのは、臭いものにフタをするだけ。説明すべきだ」と迫りました。

 井上氏は、逮捕された悪徳商法のジャパンライフ元会長は「桜を見る会」の安倍総理推薦枠の招待状を使って被害を拡大させたと述べ「なぜこういう人が招待されたのか、きちっと調査する必要がある」と指摘。森友学園をめぐる決裁文書の改ざん問題でも再調査を拒否する政府の姿勢を批判しました。

 政権に対し「野党はどうするのか」を問われ、井上氏は臨時国会の首相指名選挙で共産党として立憲民主党の枝野幸男氏に投票したと紹介。「自民党に代わる新しい政権の姿を野党共同でつくる重要な一歩を踏み出した」と述べ、菅氏が強調する「自己責任」の政治を変える方向をうちだしたいと語りました。

 最後に司会の田原総一朗氏が「与党も野党もなく日本をどうすればいいか議論を」と述べ、自民・片山氏も「そういう議論をしたい」と応答。井上氏は「やりましょう。早く国会を開いてください」と求めました。


pageup