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2020年9月21日(月)

菅内閣 「靖国」派ズラリ

改憲・右翼政治も“継承”

議連に18人

 16日発足の菅義偉内閣のうち、菅首相ら自民党籍の閣僚計20人中18人が「靖国」派改憲・右翼団体と一体の議員連盟に加盟していることが、本紙の調査で明らかになりました。また、いずれの議連にも未加盟の小泉進次郎環境相も、2009年の衆院議員当選後、毎年の終戦記念日(8月15日)に靖国神社(東京・九段北)を参拝しており、19人が事実上の「靖国」派閣僚です。


 問題の「日本会議国会議員懇談会」と「神道政治連盟(神政連)国会議員懇談会」は、改憲右翼団体の「日本会議」、「神道政治連盟」とそれぞれ一心同体の議連です。両団体とも、日本の過去の侵略戦争を「自存自衛」「アジア解放」の“正義の戦争”として肯定・美化してきた靖国神社と同じ立場から、「憲法改正」、天皇や首相の同神社公式参拝、「愛国心教育」強化を主張するなど、戦前の日本への回帰を志向。一方で、ジェンダー平等や夫婦別姓には反対の立場です。両団体は、自らの政策に基づく「推薦基準」に応じて政治家を国政選挙で推薦し、当選後は議連の会員として迎え、行動をともにしてきました。

 菅首相自身、日本会議系議連の副会長を務めているほか、同議連特別顧問の麻生太郎副総理兼財務相、政審副会長の萩生田光一文部科学相ら安倍政権の「靖国」派閣僚の多くをそのまま引き継いだのに加え、同議連副幹事長2氏を主要閣僚(加藤勝信官房長官と岸信夫防衛相)に起用しました。初入閣、再入閣の閣僚も軒並み「靖国」派です。

 就任直後の記者会見(16日)で菅首相は、「安倍政権が進めてきた取り組みをしっかり継承し、前に進めていく」ことが「使命だ」と語りました。閣僚の顔ぶれからも、安倍政権の歴史修正主義にもとづく改憲・右翼政治を“継承”する姿勢は明らかです。

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