2020年8月23日(日)
感染危機 医療現場は
ウェブ会議 民医連が交流
全日本民主医療機関連合会(民医連)は22日、第44期第1回評議委員会のウェブ会議を開催しました。44期定期総会に基づく6カ月間の取り組み、新型コロナウイルスへの対応の到達点、次回評議会までの重点明確化など討議しました。
増田剛会長は、感染する恐怖を抱え、風評被害、心身のストレスに直面しながら働く現場職員に敬意を表し、「重点課題への実りある討論を呼びかけます」とあいさつしました。
北海道の参加者は院内感染発生後、症状がみられるすべての患者・職員のべ800件超のPCR検査を行いクラスター(感染者集団)収束の力になったと報告。「働いている職員の大きな安心感になりました」と話しました。
大阪の参加者は「大阪都」構想を問う住民投票が11月に行われようとしていることに触れ、「都構想よりもコロナ対策を求める住民の声が高まっている」と報告しました。
群馬の参加者は新型コロナ生活相談ダイヤルを4月中旬から行っていることを報告。携帯や公衆電話からもかけられるよう、フリーダイヤルも常設しました。「累計相談件数は242件になり、弁護士や労組など、反貧困運動で培ったネットワークが生かされた」と話しました。
各地からは、沖縄での「Go To トラベル」キャンペーンの弊害、米兵による感染拡大の弊害を訴える声、神奈川の医療従事者への心身へのストレスや風評被害についてアンケートを行った報告など多彩な内容が出されました。