2020年8月15日(土)
制服改善 区長検討へ
東京・江戸川 選択制要請の高校生に
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東京都江戸川区の制服を選択制にすることを求めて14日、高校3年生のくろまるさん(18)が1万1582人分の署名を斉藤猛江戸川区長に手渡し、改善への道を開きました。署名は区長と教育長宛。要請には「LGBTコミュニティ江戸川」の代表らが同席しました。
署名を受け取った斉藤区長は「制服が理由で不登校や自殺に追い詰められるようなことがあってはいけない。重く受け止めます」と回答。デザイン改善、私服導入などを検討していくことを伝えました。教育委員会とともに議論をすすめ、各校が検討・議論できる指針を示す方向です。また教職員の理解促進、相談先の掲示についても検討していく方向です。
現在くろまるさんは制服を着なくてもよい定時制高校に通っています。中学時代、自身が着る制服のつらさを3年生になりやっとの思いで担任に伝えても「我慢しよう」と言われたり、友人の体操着で体育に参加すれば「どうして男の服を借りているんだ。気持ち悪い」と怒鳴られたりした経験があります。
要請後、くろまるさんは「すごくあたたかい気持ち」と話しました。
新型コロナウイルスの影響で男女別の分散登校が始まり、「同じ思いをする後輩を減らしたい。不必要な男女分けはやめてほしい」と、この署名行動を7月5日から始めました。