2020年8月4日(火)
「枯れ葉剤の被害者も被爆者もつくらない」
原水爆禁止世界大会特別集会
日越市民 連帯さらに
原水爆禁止2020年世界大会の特別集会「ヒバクシャ・枯葉剤被害者との連帯」が3日、オンラインで開かれ約126人が参加しました。
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石川県に住む被爆者の西本多美子さんが、昨年、原水爆禁止日本協議会(日本原水協)とベトナムを訪問し、枯れ葉剤被害者と交流したことを報告しました。
原爆は、広島、長崎の街を消滅させ、老若男女の区別なく無差別に殺傷し、生き残った者は、放射能の影響でがんや甲状腺異常などの病気を発症し、苦しみが今も続いていると述べ、「人類の生き残りをかけて、核兵器、大量破壊兵器をなくすために力を合わせましょう」と呼びかけました。
ベトナム枯れ葉剤被害者協会(VAVA)のグエン・バン・リン会長は、アメリカによるベトナムでの化学戦争は、ベトナム国民と環境、米軍と一緒に戦争に参加した他国の兵士の命と健康にも影響を与えたと述べ、「枯れ葉剤の被害者も核兵器の被害者もつくらないよう平和な世界の実現へ団結し協力しましょう」と語りました。
ベトナムの医師でベトちゃんドクちゃんの手術も行ったグエン・ティー・ゴック・フォン・ファム・チュオン氏が枯れ葉剤とダイオキシンの長期の影響について報告。4世代にわたって多くの障害や奇形の子どもが生まれていると指摘しました。
映画監督の坂田雅子さんは、米兵だった夫を枯れ葉剤被害で亡くしたことを機に、ベトナムで枯れ葉剤被害のドキュメンタリー映画を撮影するようになったと語りました。
原水爆禁止日本協議会の高草木博代表理事は、枯れ葉剤被害者と連帯して被害の実相を伝え、謝罪と補償を求める運動を支援し、救援募金に取り組もうと呼びかけました。