2020年8月2日(日)
なんだっけ
首都圏が「オスプレイ銀座」って?
|
Q 首都圏が「オスプレイ銀座に」といわれていますが?
A 米軍や陸上自衛隊の垂直離着陸機オスプレイの整備や訓練が、首都圏周辺に集中しようとしています。横田基地(東京都)は2018年10月に5機の米空軍オスプレイが配備され、陸上自衛隊木更津駐屯地(千葉県)では17年1月から普天間基地(沖縄県)の米海兵隊オスプレイの整備が行われています。
Q 陸自のオスプレイも配備されましたね。
A 日本政府は陸自に17機の導入を計画。佐賀空港への配備を予定していましたが、地元住民の反対でめどがたたず、木更津駐屯地への暫定配備を決め、2機が7月に配備されました。
Q 整備の体制も強化されますね。
A 木更津駐屯地の整備拠点では、格納庫1棟で1度に3、4機だった整備機数を3棟で最大10機に増やし、陸自の機体も整備する計画です。米軍は、厚木基地(神奈川県)に新たな拠点設置も狙っています。
Q 訓練が激化し、事故の危険も増すのでは?
A 空軍機は横田基地周辺や全国各地で訓練を繰り返し、東富士演習場(静岡県)では空軍機、海兵隊機が地上部隊を投入する訓練もしています。これに陸自の訓練も加わることになります。オスプレイは16年12月の沖縄県名護市沖に落ちた事故のほか、エンジントラブルで民間空港への緊急着陸も頻発。6月16日に横田基地の空軍機が部品落下事故も起こしました。国民の命や暮らしを脅かす、オスプレイの配備撤回を求める声が強まっています。
(2020・8・2)