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2020年7月31日(金)

きょうの潮流

 「がまんばかりでつまらない」。石川県の7歳の子が、国立成育医療研究センターの「第2回コロナ×こどもアンケート」に寄せた声です▼「おとなたちに伝えたいこと」の項目には「みんなであそんでいたら、しらないひとにおこられた」(7歳・大阪府)、「子どもをバイキンあつかいしないで」(12歳・愛知県)と切実な回答が届いています▼子どもたちはいま、日常的に我慢を強いられています。学校では感染防止のため休み時間も思い切り遊べず、給食は黙って前を向いてと、息が詰まるような生活。そのうえ休校分の授業時間を取り戻さなければと、1日7時間授業や土曜授業が各地で行われています。東京都の10歳の子は「先生に、宿題が多すぎるし7時間目が大変って言いたい」▼運動会や遠足、修学旅行なども多くの学校で中止になりました。「おとなが思っている以上に、部活と学校行事は子どもにとってとても大事なものです。おとなも子どもだったはずなので忘れないでほしい」と東京都の16歳の高校生は訴えます▼文部科学省によると夏休みはほとんどの学校で大幅短縮。1~2週間にした学校が多く、わずか4日間という高校もあります。子どもたちの休息の権利はどうなるのか▼鹿児島県の13歳は「子どもも学校のコロナ対策に参加したい。決められたことしかしないのはおかしい」。本当にその通り。おとなが一方的に決めるのではなく、子どもの意見をきちんと聞いて、一緒に考えていくことが大切になっています。


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