2020年7月30日(木)
国の怠慢 惨状拡大
山形・大石田町 内水被害に怒り
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日本共産党の、ふなやま由美衆院比例東北ブロック予定候補は29日、記録的な豪雨によって最上川の3カ所が氾濫し内水被害の出た、山形県大石田町に入り、中里芳之党村山市議、遠藤宏司党大石田町議と被災地を調査しました。
大石田町の中心街に架かる「おおはし」の橋脚が隠れる約18メートルの水位になり、未明時は橋を上回りました。周辺住民は前日から町内の小中学校などに避難して無事でした。
堤防の北側に隣接する住宅に住み、前日夜に妻の実家に避難していた50代の男性は「翌朝、住宅の状況を確かめに来たら床下まで浸水していて、がくぜんとした」と悲嘆にくれていました。
最上川に注ぐ「下(しも)の川」を閉門することによって支流の中小河川の水が大量にたまる内水被害が出ました。男性(69)の水田は堤防の南側約10ヘクタールが水没しました。
「1967年の羽越水害以来4回目、今回が最大です。水田を管轄する農水省と住宅を管轄する国交省の責任が曖昧になり、本格的な内水処理施設を建設しなかったことが被害を甚大にした」と怒りをあらわにしました。
ふなやま予定候補は「まさに国の縦割り行政の弊害。遠藤町議とともに町や住民の声をくみ取り、国が責任をもって対応するように要求します」と述べました。
遠藤町議は「20年来、繰り返し内水被害対策を要求してきた。今こそ抜本的な対策が必要です」と語りました。(山形県・佐藤誠一)