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2020年7月19日(日)

京アニ「聖地」 変わらぬ人情と絆

京都市出町桝形商店街 犠牲者しのぶファンら

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(写真)作品のモデルとなった出町桝形商店街=京都市上京区

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(写真)今も衣料品店には作品のTシャツが並びます

 京都アニメーション制作のアニメ作品「たまこまーけっと」の舞台のモデルとなり、ファンには「聖地」として知られる京都市上京区の出町桝形(でまちますがた)商店街。昨年7月、同社を襲った放火殺人事件から1年となる18日、コロナ禍の下で数は少ないものの、犠牲者をしのび商店街を訪れるファンの姿がありました。

 2012年に初めてアニメ制作スタッフが同商店街を訪れた時から交流があるという商店街幹部の男性は、「初めて来られた時から監督さんはじめ、みなさん和気あいあいと取材をされていたのが印象的でした」と振り返ります。「十数人のスタッフさんが来られていたので、犠牲になった方もおられたかもしれません」と悔しさをにじませました。

 13年のアニメ放映以降、ファンによる交流企画が同商店街の一角で行われるようにもなりました。昨年の事件の翌日には、犠牲者をしのび「私たちは皆さまが描いてきたとおりの人情と絆とで、変わらずここにいます」との哀悼のメッセージを商店街に掲げました。

 男性は「私たちがメッセージに込めた思いは今も変わりません。かかる時間はそれぞれ違うけど、乗り越えるしかありません」と語りました。(京都府・渡辺研一)


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