2020年7月17日(金)
少人数学級へ全国署名開始
教育研究者有志 ゆとり、子に寄り添い
乾彰夫・本田由紀・前川喜平さんら呼びかけ
|
少人数学級のすみやかな実施を求めて、教育研究者有志が安倍晋三首相と萩生田光一文部科学相あての全国署名を始めました。東京都立大学名誉教授の乾彰夫さんら呼びかけ人が16日会見し、発表しました。
署名は▽少人数学級のすみやかな実施▽授業を詰め込みすぎず、仲間との学びと豊かな学校生活を保障―の2点を求めています。
首都圏を中心に新型コロナウイルスの感染確認が再び増大し、収束に数年かかる可能性もあります。乾さんは「教室に空間的ゆとりを確保しつつ、一人ひとりに寄り添った指導やケアを提供できる教育環境の確保が大切です」と強調しました。
東京大学教授の本田由紀さんは、クラスを半分にした分散登校で多くの教員が「子どもの表情がよく見えた」と実感したことを紹介。「子どもの学びを保障し、個性や発想を大事にするには少人数学級を推進しないといけない」と話しました。
名古屋大学名誉教授の中嶋哲彦さんはOECD諸国のなかで学級規模が小中とも最大級になっていると指摘。学級編成基準をただちに30人に、そして早急に20人程度にするべきだと話しました。
署名はオンライン署名サイト「Change.org」の「コロナの危険の中で学ぶ子どもたちに、少人数学級と豊かな学校生活を保障してください」でできます。
呼びかけ人はほかに内田良、小国喜弘、佐久間亜紀、佐藤学、清水睦美、鈴木大裕、中村雅子、前川喜平、山本由美の各氏です。