2020年7月9日(木)
豪雨災害 二重の打撃「心折れる」
衆院委・塩川氏 従来以上の支援を
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日本共産党の塩川鉄也議員は8日の衆院内閣委員会で、コロナ禍で大きな影響を受けた事業者が梅雨前線豪雨災害でも甚大な被害を受けるという二重の打撃を受けている実態を示し、従来の対策にとどまらない支援策をと強く求めました。
塩川氏は、党国会議員団の現地調査でも、大分、熊本両県の温泉地では、新型コロナウイルスの影響で停止していた予約の受け付けを再開した直後の被災で「心が折れそうだ」など悲痛な声が寄せられたと紹介。コロナと水害の二重の打撃のもとで事業者を励まし、営業再開を後押しするため、「過去に実施した支援策はもちろん、従来の対策にとどまらない支援策を行うべきだ」と主張しました。
コロナ対策担当の西村康稔特命担当相は「私は経済再生も担当している。人命救助が第一だが、復旧・復興に向け、さまざまな事業者が生業(なりわい)を継続していけるよう、支援を行っていくのは当然だ」と表明しました。
塩川氏は、「3密」状態の避難所にパーティション(間仕切り板)や段ボールベッドも届いていない実態を指摘。政府が「プッシュ型支援」に取り組むというなら、こういう状況を打開すべきだと要求。内閣府の村手聡審議官は「現在、プッシュ型支援は熊本県に対し実施している」として、発送ずみ支援物資も段ボールベッド1500台、パーティション約940個などにとどまっている状況が明らかになりました。
塩川氏は「(被災は)熊本に限定されておらず、その他の被災県にもしっかりと対応を」と要請。マスクや消毒液などコロナ対応の物資も確実に届けるよう求めました。