2020年7月5日(日)
核兵器禁止条約 採択3周年
発効まで あと12カ国
被爆者団体 原爆ドーム前で集会
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広島市の原爆ドーム前で4日、「核兵器禁止条約成立3周年・条約の早期発効を求める集会」が開かれました。広島県原水協と県被団協(佐久間邦彦理事長)の共催。参加した50人が「禁止条約早期発効」と唱和し、「早期発効と核兵器廃絶を求めます」などと書いた横断幕や紙を一斉に掲げました。
冒頭、原爆と2年前の西日本豪雨災害の犠牲者に黙とうしました。
県原水協の高橋信雄代表理事(81)はあいさつで、核保有国が自国の利益や安全保障を口実に核兵器は必要という態度を取り続け、条約を否定していると指摘。「多くの国々は条約の発効に向けて取り組みを進めている。『ヒバクシャ国際署名』を広げに広げ、核保有国や核の傘にいる国々を追い詰め、一刻も早く条約の早期発効を実現させよう」と呼びかけました。
リレートークで佐久間氏(75)は条約に38カ国が批准しているとし、「あと12カ国が批准すれば発効します。発効すれば核保有国は核抑止の主張の正当性が成り立たなくなる」と強調。14歳で被爆した矢野美耶古さん(89)は「たくさんの友だちが亡くなった。二度と戦争はしたらいけない」と訴えました。
香川県から来た20代の男性4人連れは集会に足を止め「原爆や原発事故で核が危険だということがわかった。原発もなくしてほしいし核兵器もなくすべきだ」と話しました。
日本共産党の大平よしのぶ衆院中国ブロック比例予定候補が参加しました。