2020年6月29日(月)
2020国民平和大行進
長崎から広島へ
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2020年原水爆禁止国民平和大行進(長崎―広島コース)が28日、長崎市の爆心地公園から広島に向けてスタートしました。出発集会には約130人が参加。今年は行進コースの短縮など、コロナ感染拡大に配慮して取り組まれています。
里正善・現地実行委員長があいさつし、田上富久市長のメッセージが紹介されました。
「『ヒバクシャ国際署名』をすすめる長崎県民の会」の朝長万左男共同代表は昨年、この公園でローマ教皇が「核廃絶実現には一人ひとりの参加が必要」と強調し、核兵器国の指導者に向けて「あなた方が考えを変えて決断してください」とのメッセージを発信したことを紹介。行進者を激励しました。
被爆者を代表してあいさつした溝浦勝さん(79)は、爆風で吹き飛ばされた瞬間を昨日のことのように覚えていると語り、「核兵器のない世界をつくる、その先頭に立てる政府にするため、私たち被爆者もともに頑張りたい」と話しました。
原爆が投下された午前11時2分に全員で黙とうし、市内中心部の鉄橋(てつばし)にむけ100人が出発しました。
初めて歩くという高教組の男性(33)は「以前から平和の問題に関わりたいと思っていた。歩くことでみなさんに核廃絶をアピールできたら」と話しました。