2020年6月25日(木)
「ヒバクシャ国際署名」1184万人超える
国連総会に向け さらに
連絡会が発表
ヒバクシャ国際署名連絡会は24日、2016年4月から取り組んできた「ヒバクシャ国際署名」が累計で1184万3549人(3月末現在)になったと発表しました。昨年9月末から132万人余り増えました。
署名は、4月に核不拡散条約(NPT)再検討会議に提出する予定でしたが、コロナ禍で集計作業をとめていました。9月18日までに最終集約し、10月初めに開かれる国連総会に提出する予定です。
17年7月7日に国連会議で採択された核兵器禁止条約は38カ国が批准し、条約発効に必要な50カ国まであと12と迫りました。「ヒバクシャ国際署名」をはじめとした市民社会の世論が国際政治を動かしています。
署名を呼びかけた一人で日本原水爆被害者団体協議会の田中熙巳(てるみ)代表委員は「核兵器禁止条約の発効は時間の問題です。国連事務次長・軍縮担当上級代表の中満泉さんが『ヒバクシャ国際署名をした人に感謝したい』とのべたように、積み上げた署名で核兵器を禁止しようとする世界の諸国を後押ししたい。『核兵器に予算を使うのではなく、コロナ対策と医療・社会保障にこそ』との運動とも合流して核兵器廃絶の国際世論をつくりたい」と話しています。