2020年6月23日(火)
感染情報公開求めよ
田村氏 在日米軍に関して
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日本共産党の田村智子議員は、22日の参院決算委員会で、在日米軍内の新型コロナウイルスの感染拡大について、市民の命と安全を守るため、米軍に感染状況の情報公開を求めました。
米国防総省によれば、16日現在、米軍関係者の感染者は1万2152人に上りますが、3月30日以降、基地別・部隊別の人数や詳細について非公表としたため、日本政府からの情報提供も途絶えました。
田村氏は、17日に米軍三沢基地で複数の感染者が確認されたにもかかわらず、保健所を通じた迅速で詳細な情報提供はなく、米軍側は当初「公式フェイスブックに情報をアップした」としただけで、20日に新たな感染が確認されても、感染者数さえ報告されていないと指摘。これが「適切な対応なのか」と批判しました。
田村氏は、米軍基地を抱える都道府県知事で構成する渉外知事会が、基地における感染状況や米軍の措置について情報収集し、公開を米側に働きかけるよう政府に緊急要請(5月27日)したことをあげ、「要望に応えるべきだ」と迫りました。外務省の有馬裕大臣官房参事官は「米国防総省の指針に従う」などと述べ、米側への働きかけを拒みました。
田村氏は、韓国では米軍が感染状況について基地ごとに詳細な情報をホームページで公表していることを指摘。一方、日本では「フェイスブックを見てくれ」という対応をされていることについて、「これが主権国家の姿なのか」と批判。茂木敏充外相は、日韓の対応の違いについて、まともに答えることができませんでした。
田村氏は「日米地位協定を見直し、米軍に韓国のような対応をさせるために、政府が動くべきだ」と強調しました。