2020年6月22日(月)
放牧中止撤回求める
紙氏 農水省の政策と矛盾
日本共産党の紙智子議員は16日の参院農林水産委員会で、農水省が飼養衛生管理基準改定案で出した「放牧中止」を求める規定の撤回を求めました。
同改定案は、家畜飼育の衛生管理について定め、家畜伝染病が発生した際の「放牧中止」などを農民などと十分な議論を経ずして提案しています。
紙氏は、豚が土を肥やし、低コストで農地を維持できることや、ストレスの少ない環境で育った家畜は免疫力も高く、人間の健康にとっても望ましい食べ物となるなど放牧の果たす役割と多面的価値を紹介。放牧を推奨してきた農水省の政策と矛盾することや、「放牧中止」の規定削除を求める声が相次いでいることを取り上げ、「なぜこうした意見が出されたのか」とただしました。
「十二分な説明が足りなかったことも反省の要素としてある」と述べた江藤拓農水相に対し、紙氏は「丁寧な説明や協議が十分やられていない」「放牧中止は撤回すべきだ」と迫りました。
農水省の新井ゆたか消費・安全局長は「しっかりとした野生動物対策をしていただければ、放牧を継続する案でおはかりしている」と答弁しました。