2020年6月19日(金)
米の核軍拡 反対せよ
井上氏「歴史逆行を許すな」
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日本共産党の井上哲士議員は12日の参院外交防衛委員会で、小型核の開発など米トランプ政権の核軍拡を否定しない日本政府を批判しました。
井上氏は、米紙ワシントン・ポスト(5月22日付)が1992年以来実施していない核爆発実験を再開するかどうかがトランプ政権内で議論されたと報じたことを紹介。「核爆発を伴う実験が行われるならば30年間も歴史を逆行させる暴挙だ。許されないことだと明確な意思表示をすべきだ」と迫りました。
さらに、トランプ政権が2018年に公表した「新たな核態勢の見直し」(NPR)で掲げた小型核兵器の開発が、核使用のハードルを下げ、ロシアや中国との核軍拡競争を悪化させていると指摘しました。茂木敏充外相は「米国によると、核の敷居を下げるものではなく上げるものだ」と擁護。井上氏は「日本は核保有国と非保有国の『橋渡し』と言ってきたが、非保有国の立場に立たず橋を渡って米国側と同じ立場で話している。唯一の戦争被爆国の責任を果たせるとは思えない」と批判し、核兵器禁止条約の批准を求めました。