2020年6月19日(金)
米132団体 核廃絶へ連合体
被爆75年広島・長崎に連帯 サイトを開設
【ワシントン=池田晋】米国を中心に活動する反核・平和団体やシンクタンクなど計132の団体はこのほど、世界的な核軍拡競争の危険が高まる中、被爆75年の夏を核軍縮の機運を盛り上げる節目にしようと、広島・長崎のそれぞれの原爆投下日に合わせ米各地で行われる平和行動で連携・協力するための連合体を結成し、特設ウェブサイトを立ち上げました。
ウェブサイト名は「#まだここに(#still here)」。最初の原爆投下から75年を経て、世界にいまだ多くの核兵器が残る一方、生き残った被爆者らが核廃絶へ声をあげ続けているとの意味を込めています。
連合体には、社会的責任のための医師会(PSR)やピース・アクション、退役軍人平和会といった全米規模の運動団体から、地域で活動する反核団体、憂慮する科学者同盟や全米科学者連盟などの政策提言団体までが参加しています。
結成にあたっての声明は、米国には「戦争で核兵器を使った唯一の国」として核の脅威を終わらせ、被爆者の援護や汚染地域の原状回復にあたって世界を主導する「道義的責任がある」と指摘。「核が二度と使われないように、また、核廃絶へ誠実に交渉するための行動」を政治指導者に求めています。
ウェブサイト上では、日本の被爆者が中心になって毎年国連に届けてきた「ヒバクシャ国際署名」を呼び掛けており、そのまま電子署名することも可能。日本の被爆者や、核実験による被爆住民の声も紹介しています。
ウェブサイトはhttps://www.hiroshimanagasaki75.org/