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2020年6月18日(木)

兵庫 保険医協会アンケート

受診抑制で病状悪化、歯科の57.6%

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(写真)アンケート結果を報告する西山理事長=17日、神戸市中央区

 兵庫県保険医協会は17日、県内の病院・診療所への新型コロナ緊急アンケートの結果を発表し、医科で31%、歯科で57・6%の医療機関で患者の受診控えにより疾患の悪化が見られたことなどを明らかにしました。

 アンケートは5月25日から6月1日まで会員に行い、病院51、医科診療所647、歯科診療所177など計878の医療機関が回答。3月末から4月初頭にもアンケートを実施しました。

 4月の患者数が前年同月比で減った医療機関は、医科診療所が87・3%、歯科診療所が93・8%。前回アンケートでは、3月時点で前年比患者減の医科診療所は79・3%、歯科診療所は46・7%で、今回、歯科の患者減が大幅に進みました。受診控えによる疾患への影響は、医科で「うつ症状、不安障害などの病状憎悪」「大腸がんの発見遅れ」、歯科で「虫歯が進行し抜歯になった」「治療中断で、歯周病の急性憎悪が大幅に増加」などが報告されています。

 医科・歯科とも9割近くが、4月の収入は前年比で減り、収入が3割以上減の医療機関は医科22・8%、歯科32・8%です。

 報告した西山裕康理事長は「新型コロナに伴う受診抑制はかつて経験したことのない状況」と指摘しました。


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