2020年6月12日(金)
安保60年 安倍改憲阻止を
平和の枠組みへ 安保破棄中実委集い
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安保破棄中央実行委員会は安保条約の改定・発効から60年(23日)を前にした10日、東京都文京区の全労連会館で「軍事同盟に代わる平和の枠組みを考える集い」を開きました。全国にネット中継もされました。
講演した一橋大学名誉教授の渡辺治氏は、安保条約のもとで(1)在日米軍基地の出撃拠点化(2)アメリカの戦争への自衛隊の参戦―が狙われたが、憲法9条と国民のたたかいでイラク、南スーダン派遣でも自衛隊は武力行使をできず、市民と野党の共闘の発展で安保法制=戦争法が完全実施できていないと指摘。安倍9条改憲がこの制約を突破するためのものだとして「安倍改憲を許して軍事同盟を完成させるのか、安倍改憲を阻止し、軍事同盟に代わる平和の枠組みをつくるかの岐路。安倍改憲を阻止する共同から、安倍政権を変える共同に進んでいく必要がある」と訴えました。
主催者あいさつした全労連の小田川義和議長は、個人の尊厳や生存権などを保障した憲法がコロナ後の世界の道しるべとなると強調し「日本と東北アジア、世界を考える節目としよう」と述べました。日本共産党の井上哲士参院議員が「軍事ではなく、コロナ禍で命を守る流れと一体で新しい平和の枠組みをつくっていきたい」とあいさつしました。
集いではアピール「いのちと暮らし・平和な世界のために、軍事同盟からの離脱を」を確認しました。