2020年6月8日(月)
人種差別、沈黙しない
大阪 「ネットで見た」と行進
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「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命は大事)」の唱和が7日午後、大阪市内の繁華街に響きました。大阪府内在住の黒人女性のグループらが、米国で起きた白人警官による黒人男性殺害事件を受け、人種差別反対の行動をネットで呼びかけました。
大阪市役所(大阪市北区)横の女神像前には、ネットを見た、さまざまな国の国籍を持つ人たちが続々と集まり、あふれかえりました。参加者は「人種差別反対」「沈黙は犯罪だ」「すべての人に正義を」など英語や日本語で書かれた思い思いのプラカードを手に梅田までデモ行進しました。
先に梅田の公園に着いたグループは、片膝をついて亡くなった黒人男性をしのび、平和を願って8分46秒の黙とう。呼びかけ人の一人、アリース菅原さん(33)は「みんな頑張ってくれてありがとう。夢のような人数で、感謝するしかないね」と参加者にお礼。「差別なんかアカンと言わないと駄目。これからも言い続けないと差別はなくならない。みなさん、できますか」と呼びかけると、拍手と賛同の声が湧きました。
その後も、続々とデモ参加者が公園に到着するたびに大きな連帯の声が起こりました。