2020年5月29日(金)
白タク拡大に道開く
武田氏 地域公共交通守れ
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自家用車を用いた有料の運送を拡大する地域公共交通活性化再生法等改定案が27日、参院本会議で採決され、自民、公明、維新と、立憲民主党などの共同会派の賛成多数で可決・成立しました。日本共産党は反対しました。
日本共産党の武田良介議員は26日の参院国土交通委員会での質疑と討論で「厳しい制限を設けて導入された自家用有償旅客運送を変質させ、白タク行為拡大に道を開くものであり、認められない」と表明。「自家用有償旅客運送が広がることで懸念されるのは安全性だ」と指摘しました。
武田氏は、同運送にタクシー運転手に求められる2種免許の取得を義務づけなかった理由について、国交省が「地域限定で運送頻度が低い」と説明していたことを紹介。改定案によって、観光ニーズに応えようとすれば頻度も高くなることが考えられ「1種免許プラス講習」で同運送を可能とした前提が崩れると強調しました。
自家用有償旅客運送の拡大ではなく、バス・タクシーで地域公共交通を守れるよう支援・予算を拡充することを求めました。
日本共産党は、自家用有償旅客運送の対象に観光客らを加える規定を削除するなどの修正案を提出しましたが否決されました。