2020年5月26日(火)
文化・芸術へ支援を
「復興基金」創設求める
超党派議連 要望
超党派でつくる文化芸術振興議員連盟(河村建夫会長)は25日、新型コロナウイルス感染拡大防止のための自粛要請で文化・芸術活動が陥っている苦境への支援を求め、緊急要望書を萩生田光一文科相に手渡しました。宮田亮平文化庁長官が同席。日本共産党からは畑野君枝衆院議員が参加しました。
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緊急事態宣言の解除後も活動の制限が予想される中、事態が長期化すれば、日本の文化・芸術は壊滅的状況に陥る恐れがあり、関係者の努力には限界があると指摘。7、8、9月の活動の維持・継続のため総額500億円の緊急支援策を講じ、(1)実演家、スタッフなど文化芸術関係者約10万人に1人当たり20万円(2)約2000ある文化芸術団体・事業団体に総額300億円、各1500万円を交付―することを要望。戦略的な支援策として、国からの1000億円と民間の寄付を合わせた「文化芸術復興基金」を創設することを求めました。
河村議連会長が「既存の仕組みは救済に適さない。文化の特性を生かした支援の仕方が必要だ」として、関係者が強く要望している復興基金に国費を投じることを要望。畑野議員は「緊急支援500億円と『復興基金』創設への国庫支出1000億円を。ミニシアターやライブハウスなどの文化的価値を認め、文化芸術団体として文化庁は支援してほしい」と強く求めました。
萩生田文科相は「国民にお願いするだけでいいのだろうかと思っている。予備費をという要望を含め検討したい」と答え、宮田文化庁長官は「文化の灯を消さないため最大限に努力したい」とのべました。
日本俳優連合(西田敏行理事長)はこの緊急要望に賛同し、同日、同じ要望を西村康稔新型コロナ対策担当相、麻生太郎財務相、宮田文化庁長官あてに提出しました。