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2020年5月15日(金)

核兵器に7.8兆円 9保有国の19年関連予算

米国だけで3.8兆円

ICAN報告

 【ワシントン=池田晋】国際NGOの連合体・核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)は13日、核保有国9カ国が2019年の1年間に合計で730億ドル(約7・8兆円)を核兵器関連予算に充てたと算定する報告書を発表しました。18年から71億ドルの増加。トランプ政権下で新型核の開発や最新鋭化を進める米国のみで354億ドルにのぼり、9カ国合計額の半分近くを占めています。


 ICANのベアトリス・フィン事務局長は新型コロナウイルスが世界中に拡大する中、「自国民の健康を守るために予算を充てるのではなく、人類に壊滅的損害をもたらす兵器に1分あたり13万ドル(約1500万円)も費やすのは、ばかげている」と語りました。

 米国に続き、中国(104億ドル)、英国(89億ドル)、ロシア(85億ドル)、フランス(48億ドル)、インド(23億ドル)、イスラエル(10億ドル)、パキスタン(10億ドル)、北朝鮮(6億ドル)となっています。

 各国の核兵器関連の支出額算定にあたっては、運用・開発予算は含むものの、除染や被害補償に関する費用については除外。中国やイスラエルなどの予算を公表していない保有国については、軍事費から推計しています。


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