2020年5月4日(月)
新型コロナ 外来患者3.3%に抗体
神戸の病院 市内4万人感染の試算
千人を検査
神戸市中央区にある市立医療センター中央市民病院は2日、4月7日までの8日間に同病院を受診した外来患者1000人の血液を検査したところ、3・3%に当たる33人から新型コロナウイルスに感染した後にできる抗体が検出されたと発表しました。
外来で血液検査した男性489人、女性511人を無作為抽出し、血液中の抗体の有無を調べました。救急や発熱外来を受診した患者は対象から外しました。抗体が検出されたのは30代から80代の、男性16人、女性17人でした。
同病院の研究チームによると、神戸市全体の性別や年齢の分布に合わせて計算すると、緊急事態宣言が出る4月7日以前に、市内ですでに2・7%に当たる約4万人に感染歴があったことになり、PCR検査によって発表されていた感染者数の数百倍が感染していた可能性があるとしています。