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2020年5月1日(金)

きょうメーデー コロナ禍 雇用守れ

ロイヤル社の退職強要撤回させる

自交総連・目黒自交労組

 日本初のメーデーから100年、新型コロナウイルス感染拡大から「雇用・営業を守るメーデー」を掲げた今年、自交総連・目黒自動車交通労働組合は、タクシー会社ロイヤルリムジングループによるコロナ禍を口実とした600人への退職強要を撤回させ、雇用を守ってメーデーを迎えました。(田代正則)(関連記事)


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(写真)退職強要を撤回させた自交総連・目黒自動車交通労働組合の人たち=東京都目黒区

 政府が「緊急事態宣言」を出した7日、会社が突然、「事業休止」を発表し、メディアが「全員解雇」と報じました。実態は、「退職合意書」にサインさせ、賃金30日分の解雇予告手当すら支払わず、自主退職に追い込む脱法的なものでした。

 11日の会社説明会で組合は、雇用調整助成金やタクシー休車を支援する「期間限定特例休車」を活用して雇用を守れと要求。金子健作社長から「運行継続が総意であれば、そっちの方向に切り替える」との回答を引き出し、出勤闘争を続けて雇用の継続をアピールしました。

 日本共産党の宮本徹、高橋千鶴子両衆院議員が10日に国会質問し、赤羽一嘉国交相が「雇用を切ってとか、偽装的なところは感心しない」(国土交通委員会)と答弁。国交省が13日、タクシー事業者に異例の事務連絡を出し、解雇を正当化する同社長発言を「正しくない」と指摘し、会社側は追い詰められました。

 24日の団体交渉で金子社長は、退職強要を撤回すると約束。27日、休業補償を実施して雇用を維持し、出された「退職合意書」の撤回にも応じる確認書を組合と締結しました。

 「私たちが要求してきた方向にすすんでいます。退職に応じず、一致団結してきた成果です」と話す梶山洋一さん(48)は、たたかいのなかで新たに書記長に就任しました。「休業補償などの計画を労使で協議し、協定を結ぶことがこれからの課題です。コロナ禍を乗り切り、公共交通としてタクシーの役割を果たしていきたい」


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