2020年4月30日(木)
志位質問共感の声
現場の声 代弁
29日の衆院予算委員会で、新型コロナウイルス対策のため医療体制の抜本的整備、事業者への支援強化を求めた日本共産党の志位和夫委員長の質問に共感の声が広がっています。
医療 PCR検査を医師の判断で
民医連会長 増田剛さん
志位委員長のPCR検査体制の抜本的な改善・拡充と病院への財政補償などの訴えに、全日本民医連会長の増田剛医師=埼玉協同病院院長=は「医療現場の声を届けてくれた」と話します。
新型コロナウイルスによる感染症の拡大の現状に増田医師は「院外で職員が市中感染したり、他の病気で病院に運ばれてきた患者が感染者だったりするというパターンから院内感染につながっているケースが全国的に増えていると感じています。今、PCR検査を増やさないと医療崩壊を起こしかねません」と訴えます。
同病院では陰圧テントを備え発熱外来を稼働させています。患者の中には「なぜPCR検査をしてもらえないのか」と切に訴える人や、電話相談で30分以上看護師が対応せざるを得ないなどの状況が毎日起きているといいます。
増田医師は「特に糖尿病などの持病やがん治療中などの人たちは強い不安を抱えています。現場で診た医者が必要だと判断したら直接PCR検査ができる仕組みが必要です」と指摘します。
新型コロナ患者受け入れによる病院の減収や負担が増えている状況に増田医師は「与野党関係なくこの国難を乗り切るための協力が必要です。“財政的な面は国に任せろ”と医療従事者の背中を押すような施策をすることが政治の責任だと思います」と訴えます。
歌舞伎町 「オアシス」「文化」温かい目
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祝日のこの日午後、東京都新宿区歌舞伎町は、道行く人はまばら。この歌舞伎町で30年以上スナックを経営するAさんは、感染拡大防止のために店は5日から休業中で、国会論戦を自宅で聞きました。
「さすが共産党だと思いました。スナック・居酒屋と名前まで出して『オアシスの役割』『東京を支える大事な文化』と言ってくれた。『営業を続けられる補償を』と私たちの気持ちを代弁してくれました」
Aさんが経営するスナックは、出張で東京にくる地方のサラリーマンも常連客となっています。1カ月80万円あった売り上げがゼロになり、家賃だけで40万円が休業してもかかります。「いつまで休みが続くか」と不安に思う日々。人と人とのつながりを大切にしてきたAさんは、常連のお客さんにメールやラインで「店が開けたら、また、よろしく」と連絡しています。
わざわざ自ら出向いてスナック・バーの経営者の話を聞いてくれた志位さんに「人間としての温かみと柔らかさを感じました」とも。
志位さんは「家賃など固定費への支援は一回きりでなく、継続的に行うべきだ」と安倍首相に迫りました。Aさんは「志位さんが話した“継続的支援”は飲食業界には本当に切実です」と訴えます。