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2020年4月30日(木)

職場での感染予防を

ロックダウン解除なら

ILO呼び掛け

 新型コロナウイルス対策として実施してきたロックダウン(都市封鎖)の解除に向けた動きが各地で見られる中、国際労働機関(ILO)は28日、各国政府に対し、労使双方の団体との対話に積極的にかかわることを通じて、職場での感染拡大を予防、制御する行動をとるよう呼び掛けました。

 同日は、労働災害や職業病の予防の大切さを喚起するためILOが定めた「労働安全衛生世界デー」です。

 ILOは報道機関向け文書で「すべての雇用者は新型コロナに労働者がさらされる危険を最小限に抑えるために、感染の危険を査定し、職場の安全や健康に関する厳しい基準を満たす必要がある」「そうした管理がなければ各国はウイルスの再流行の危険に直面する」と強調しました。

 ILOのライダー事務局長は、「労働者全体の安全と健康が今日の最優先事項だ」と指摘。「労働安全衛生措置を実行することによって初めて、労働者の命、その家族、幅広い地域社会を守り、労働の継続性と経済の生き残りを確実にすることができる」と述べました。

 ILOは、労働者が安全に職場復帰するための方策として、▽あらゆる職場の業務に関する危険の査定▽労働者、請負業者、顧客の間の接触削減など感染予防措置▽必要な場合に個人用防護具を無償提供▽労働者に対する精神衛生面の支援―などを提案しています。

 (島田峰隆)


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