2020年4月27日(月)
手作りマスクが好評
障害ある藤本さん 250枚以上製作
千葉・柏
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「新型コロナウイルスでマスクが足りないっていうから、一気に40枚縫ったのよ」と目を輝かせるのは、千葉県柏市の「障害者の生活と権利を守る柏の会」代表の藤本トミ子さん(69)。
藤本さんは2歳のとき小児まひにかかり、左手と右足に障害があります。しかし持ち前の明るさと前向きな姿勢で、動くほうの手足を駆使してミシンがけもお手のもの。歌や絵手紙、編み物など趣味も多彩です。「編み物よりも子育てのほうが大変だったわよ」と話す藤本さんは、2人の子どものオムツ替えもこなしました。
ドラッグストアにマスクを求める人の列を見て手作りを思い立ち、3月7日付の「しんぶん赤旗」で作り方が紹介されたその日から開始。いろいろな図柄の布でこれまでに250枚以上を縫い上げた藤本さんのマスクは大好評で、足りなくなった耳かけゴムを娘さんが手配したり、布地の寄付をする人も。
藤本さんは「障害者の自分が人の役に立てることが何よりうれしい。ファッションを楽しむ感覚でマスクを着けてもらえたら」と笑顔で話します。
(千葉県・宮澤春代)