2020年4月21日(火)
ロイヤル社、企業買収
600人退職強要の裏で事業拡大
新型コロナウイルスの影響を口実に600人の退職強要を打ち出したタクシー会社ロイヤルリムジングループが、4月に入って兵庫県でタクシー会社を買収していたことが分かりました。同社は、事業拡大を続けながら「会社の体力不足」を口実に雇用打ち切りを主張しており、雇用責任が問われます。
買収したのは、兵庫県三田市に本社を置くファイブスタータクシー。タクシー159両、220人が働いています。
ファイブタクシーは本紙の問い合わせに、「4月3日にロイヤルリムジングループになった」と回答。雇用については、「一部休業の方向だが、ロイヤルリムジンの説明では、従業員が休業するか退職するかは本人の選択に任せるということだった」と答えました。
ロイヤルリムジンは、東京都内のグループ会社では従業員に「退職合意書」へのサインを迫り、賃金30日分の解雇予告手当も支払わない意向です。自交総連・目黒自動車交通労働組合が、雇用調整助成金やタクシー休車を支援する「期間限定特例休車」を活用して雇用を守るよう要求しています。