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2020年4月18日(土)

組合員賃金 100%補償

富士そば、コロナでシフト減

首都圏青年ユニオンが発表

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(写真)名代富士そばの店舗=東京都内

 首都圏青年ユニオン飲食業分会(飲食店ユニオン)は17日、厚労省で会見し、大手立ち食いそばチェーン「名代富士そば」との団体交渉で、コロナ禍によって勤務シフトが減少した組合員の賃金100%補償を実現したと発表しました。ユニオンは、賃金補償を全従業員に適用し、感染拡大地域では当面営業を停止するよう求めていくとしています。

 富士そばの千葉県の店舗で、調理や接客のパート勤務をしている男性(52)は、朝7時~午後3時の8時間勤務を週5日、40時間働き、月収が17万~18万円でした。2月末にシフト減で平日4時間、土日6時間となり、収入は月10万円を下回る見込み。さらに今後、平日勤務がなくなるという話も出ています。

 ユニオンに加入し今月14日に、雇用調整助成金を活用してシフトカット分の賃金全額補償を求めたところ、15日、会社は補償すると回答しました。

 飲食店ユニオンを担当する栗原耕平青年ユニオン事務局次長は、「飲食店には最低賃金ぎりぎりのパート・アルバイトが多く、労働基準法の休業6割補償では生活できない。100%補償すべきだ」と強調しました。

 栗原氏は、富士そばの店舗ではカウンター越しに食事する利用客と店員の距離が近く、感染の不安を組合員たちが感じているとして、賃金を補償しながらリスクの高い店舗の営業停止を求めると強調しました。


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