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2020年4月16日(木)

「休業と補償はセット」 声大きく

全商連調査 全業種売り上げ減

 全国商工団体連合会(全商連)は、新型コロナウイルス感染症の中小業者への影響についての聞き取り調査をこのほどまとめました。それによると、安倍晋三首相が全国一律休校を発表した2月27日以降3月だけでも、全国で、ほぼ全ての業種で売り上げが激減しています。

 「昨年の消費税引き上げとコロナの影響ででダブルパンチ」「今後の先行きが不安」との声が共通して出されています。

 各業種の状態を紹介します。

 ◯埼玉で板ガラス・サッシ販売…学校関係の仕事が一番多かったが、休校のため2月、3月は仕事がまったくない。いまの状況が長く続けば廃業なども考えないといけない。

 ◯千葉の美容…3月は卒業式シーズンで、最も売り上げがあるのに、今年は卒業式がなく経営は非常に厳しい。家賃は店舗につき30万~40万円かかる。

 ◯静岡の弁当製造販売…仕出し(イベントむけ)が経営の柱なのに、3月が驚くほど減っている。4、5月の注文もゼロだ。

 ◯大阪の建築資材・小売り…昨年の消費税増税後の買い控えに、コロナで拍車がかかった。工事が止まった現場もあり、全く売れない。

 ◯熊本の輸入服小売り…街に人が出ないのでお客が来ない。昨年消費税が10%になり、赤字申告。コロナの影響でダブルパンチだ。

 全商連の岡崎民人事務局長は「4月の休業要請の前に、すでに国の自粛要請で、小規模事業者は“出血多量によるひん死の状態”。『休業要請は補償とセットで』の声を広げるときだ」と話します。


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