2020年4月16日(木)
小規模映画館守ろう
関係者ら各省庁に要請
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小規模映画館(ミニシアター)を守ろうと、映画関係者の有志らでつくる「#Save The Cinema」は15日、内閣府、文化庁、経済産業省、厚生労働省を訪れ、「映画文化を守るために、省庁の枠を超えた支援を検討してほしい」として損失に対する支援を要請しました。
文化庁への要請は、呼びかけ人のひとりで映画監督の諏訪敦彦さんらが参加。ミニシアターの意義や現場の実情、現在の政府方針の不十分さなどを訴えました。
脚本家の井上淳一さんは、昨年日本で公開された映画は約1300本で、そのうち約1000本はミニシアターのみで上映されていると指摘し、「これが無くなってしまえば映画文化は一体どうなるか。守るために緊急支援を」と語りました。
一般社団法人コミュニティシネマセンター事務局長の岩崎ゆう子さんは、「開館していても0人か1人。開けているのが苦しい」など、補償がないために閉めたくても閉められないというミニシアター関係者の声を紹介しました。
映画監督の深田晃司さんは、ミニシアターを守ろうとスタートしたクラウドファンディング(資金支援)への協力が8000万円を超えていると語り、「これで良いと思ってほしくありません。公的な補償があるべきです」と述べました。