2020年4月14日(火)
人事官候補 所信聴取
倉林氏が質問
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参院議院運営委員会は3日、政府の国会同意人事のうち、古屋浩明人事官候補から所信を聴取しました。
日本共産党の倉林明子議員は、国家公務員の役職定年制について、「年齢を理由にした転任・降任は労働者にとって不利益変更となり、恣意(しい)的な運用の可能性がある」と指摘。古屋氏は、民間でも行われており、「若手の登用機会を拡大する措置として一定の合理性がある」としか答えず、不利益変更や恣意的な運用の可能性には言及しませんでした。
また倉林氏は、職務が同じでも60歳を超えた職員の給与水準が7割になることについて「職務給の原則」「同一労働同一賃金」との整合性を質問。古屋氏は「民間の実情を考慮した制度だ。ただちに職務給の原則に反しないが、同一職務を担うなら、本来は60歳前の給与水準が望ましい」と釈明しました。
検察官の勤務延長問題で、人事院は検察官人事に関与しないとの原則を変更し、再延長だけ人事院の承認を受けるとしたことについて、倉林氏は「検察官の独立性が保てるのか」と質問するとともに、人事院が法解釈の変更で答弁を撤回したことについて説明が求められると指摘。古屋氏は「法務省が整理したもの」としか答えず、倉林氏は「人事院としても国民への説明責任を果たすべきだ」と求めました。