2020年4月3日(金)
医療へ物資供給強化を
田村氏 マスクなど確保要請
参院内閣委
|
日本共産党の田村智子議員は2日の参院内閣委員会で、新型コロナウイルス感染拡大により医療機関で不足しているマスクや消毒用アルコール、ガウンなどを、国の責任で供給する体制を強化するよう求めました。
田村氏は、国がマスク1500万枚を医療機関に優先配布した措置について、「今後も毎月、定期的に枚数を確保して優先配布するつもりか」と質問。厚生労働省の迫井正深大臣官房審議官は「来週には追加で1500万枚配布する。今後も医療機関の需要を踏まえ、必要量の確保に取り組みたい」と述べました。
マスクは国の補助金で月4000万枚増産され、今後は同8000万枚まで増産体制が整備される見通しです。田村氏は、「医療崩壊を防ぐためだと国民に説明した上で、国が医療機関の必要枚数を把握し、供給してほしい。少なくとも補助金で増産された分は国が優先購入すべきだ」と提起しました。
経済産業省の江崎禎英商務・サービス政策統括調整官は、補助金で増産した分の政府調達を進めていると述べ、今後も「政府の優先供給を進めたい」と答えました。
田村氏は、消毒用アルコール、ガウンなどの個人防護具についても、国による供給体制の強化・整備を要請。迫井氏は、消毒用アルコールについては「国が買い上げ、医療機関に配布する枠組みを検討している」と答弁。個人防護具は「供給拡大を要請している」と述べるだけでした。