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2020年4月1日(水)

感染から労働者守れ

米ニューヨーク アマゾンでスト

 【ワシントン=遠藤誠二】米ニューヨーク市の集配センターで働くインターネット通販大手アマゾンの労働者が30日、新型コロナウイルスの感染が拡大しているにもかかわらず、会社側は安全対策等を怠っているとしてストライキを決行しました。

 ストを実行したのは、ニューヨーク市スタテン島地区にある集配センターの労働者ら数十人。集配センターの外で、「労働者を守れ」「労働者の健康は必要不可欠」などと書いたプラカードを掲げ、抗議行動を続けました。

 米メディアなどによると、これまでに国内11のアマゾン集配センターで、新型コロナウイルスの感染者が出ています。ニューヨーク市ではスタテン島集配センター以外に1カ所の施設で労働者から同ウイルスの陽性反応がでました。

 ストに参加したアマゾン労働者は、「会社側はうそをついている」と述べ、感染者は1人だというが実際には10人感染していると主張します。

 労働者側は感染者が出た施設の一時閉鎖、完全な除染実施、感染者への給与補償、閉鎖期間の給与補償、危険手当や子どもがいる労働者への手当給付などを要求しています。

 民主党の大統領選候補の予備選をたたかっているサンダース上院議員は、「世界で最も裕福な(アマゾン創始者の)ベゾスは、労働者を守ることを拒絶している」と批判。「私はアマゾン労働者とともにある」と表明しています。

 新型コロナウイルスの拡大にともない、米国では現在、飲食店のみならず各種店舗がのきなみ閉鎖を余儀なくされています。一方で、一部大手スーパーや大手ファストフード、ネット通販会社は営業を続け、多くの国民が利用。結果としてそこで働く労働者の過密労働や、感染の危険性が増大するなど、しわ寄せがいっています。


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