2020年3月28日(土)
中小業者の「延命」こそ
仙台 高橋議員が実態調査
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新型コロナウイルス問題で企業や病院が苦境に陥る中、日本共産党の高橋千鶴子衆院議員は27日、仙台市にある宮城県の商工団体連合会、民主医療機関連合会を訪れ、実態を聞きました。
高橋氏は宮商連の三戸部尚一会長、業者らと懇談。「1年間は消費税や社会保険料の支払いを『猶予』でなく免除して」などの要望が寄せられました。
居酒屋を経営する会社専務の男性は「3~4月のキャンセルは約1400~1500人にのぼる。2月の仕入れを3月の売り上げで払う自転車操業だ。消費税の支払いが年1千万円と重い。日々の売り上げを1円でも多くして景気が良くなると信じて頑張っている。今やるべきは延命だ」と訴えました。
スナックを経営する女性は「34年続けてきたがこんなに人が来ないことは初めて。人通りがほとんどない。『国の要請だから』と言われたらどうしようもない」と言葉を詰まらせました。
宮城民医連の坂田匠事務局長らは、医療・介護現場でマスク・消毒液の不足が深刻で、介護事業所の休業による利用者の孤立や家族の負担、職員の休業補償が大きな問題だと強調。消費税減免の要望も強いと述べました。
高橋氏は「国は大型補正を準備しているが、家賃や納税猶予、保険料免除など実効性あるものを提案していきたい」と話しました。