2020年3月26日(木)
フリーランス困窮深刻
畑野氏 文化・芸術支援強化訴え
衆院文科委
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日本共産党の畑野君枝議員は25日、衆院文部科学委員会で、新型コロナウイルス感染症拡大抑制を目的に、イベントを自粛した影響で、文化・芸術団体で働く多くのフリーランスや個人事業主の困窮が深刻化しているとし、支援の強化を求めました。
畑野氏は、音楽、芸能などのあらゆる分野で3月の公演中止が5300、延期は1700に上っていることを指摘。フリーランスで1カ月の収入がゼロになった人、一律休校による子どもの世話のための休業ではなく公演自粛で仕事が無くなった人などへの手当を求める声に、国際俳優連合や国際音楽家連合が全面的に支援する声明を発表したことを強調。「文化庁が窓口になって支援制度の紹介や、要望の聞き取りをすべきだ」と迫りました。
今里譲文化庁次長は「影響は承知している。情報をそれぞれのニーズに応じて、分かりやすく発信していきたい」と答えました。
畑野氏はフランスには、アンテルミタンという芸術家のための失業保険制度があることを紹介し、「外国の例も研究し、文化芸術に関わるフリーランスを守るセーフティーネットの仕組みを検討するべきではないか」と提起。萩生田光一文科相は「フランスの制度は承知している。フリーランスへの支援の仕組みを補正予算案を通じて提案していきたい」と答弁しました。