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2020年3月23日(月)

派兵抗議行動を非難

防大卒業式 首相、9条改憲執念

 安倍晋三首相は22日、防衛大学校(神奈川県横須賀市)の卒業式での訓示で、海上自衛隊所属の護衛艦「たかなみ」が2月に中東に向けて出港した際、「残念だったのは『憲法違反』とプラカードが掲げられていたことだ」と述べ、現場での抗議行動を非難しました。その上、「隊員たちが高い士気の下、使命感をもって任務を遂行できる環境をつくっていかなければならない」と述べ、改めて憲法9条に自衛隊を明記する改憲に執念を示しました。

 現場での抗議行動は、派兵されようとしている自衛官の命を守ろうという訴えも多くありました。こうした正当な抗議行動を敵視し、しかも改憲の口実にする首相の発言は重大です。

 安倍首相は、改定から60年となる日米安保条約について言及し、自衛隊に米国との協力を呼びかけるとともに、「日米同盟のさらなる強化に向けて、わが国が果たしうる役割の拡大を図っていく」と主張しました。

 2019年度の卒業生数は417人(外国人留学生を除く)。任官辞退者は35人(8・4%)で、昨年度からは減少したものの、依然として高い割合で推移しています。

 卒業式は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、卒業生の家族や来賓は招待せず、通常約2000人の出席者を約600人に限定して行われました。


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