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2020年3月18日(水)

桜島火山被害対策を

鹿児島 田村貴昭議員が調査

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(写真)漁協関係者に、桜島から軽石が流れ込むことによるブリ養殖の被害状況を聞く田村議員(右)=16日、鹿児島県垂水市

 日本共産党の田村貴昭衆院議員は16日、鹿児島県垂水(たるみず)市で、桜島の火山活動による学校やブリ養殖場の被害を調査しました。

 今回の調査は、桜島火山活動対策議会協議会(鹿児島、垂水、霧島、鹿屋の各市議会で構成)の政府要請で受けた要望に基づき実施。持留良一党市議が同行しました。

 市の担当者と市内の小学校の校庭を視察。芝生グラウンドに降灰が固定化され、トラックとの間に段差が生じるなど、運動場の使用に支障をきたしている現状を確認しました。現行の降灰除去事業では、芝生を含めた降灰を除去した後の新たな芝はりが、補助の対象外となっており、制度の拡充が要望されました。

 牛根漁協では、漁協関係者や市の水産商工観光課の職員に被害状況を聞きました。桜島から大雨や台風によって流失した軽石が、ブリの養殖いけすに流れ込み、タモで取り除かないと餌やりができない実態や、軽石で皮膚が傷つき感染症にかかったり、軽石を誤食することによってブリが死んだりするなどの被害状況を聞きました。

 また軽石を巻き込むことによる漁船の故障が被害として上げられ、桜島にある国交省管理の黒神川上流の砂防にたまっている土砂の除去や、下流域での軽石流失防止ネットの設置などの要望が出されました。

 田村議員は「軽石の流失防止の抜本対策が必要。被害の状況がよくわかった。実現に力をつくしたい」と答えました。


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