2020年2月28日(金)
参院バリアフリー化PTが視察
車いす移動「課題多い」
倉林氏が体験
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参院のバリアフリー化推進プロジェクト・チーム(PT)の与野党議員らが27日、院内の整備予定箇所を視察し、車いすによる移動ルートなどを確認しました。
同僚議員を乗せた車いすを押して本会議場を出入りし、赤じゅうたんにタイヤを取られる感触を実感した議員からは、「小回りが利かない」「上り坂を押すのは相当重い」などの声も聞かれました。
今後、参院では本会議場の壇上に車いすで登れるようスロープを設置するほか、別館と本館を結ぶルートなどにもスロープやエレベーターを整備する予定です。
昨年の参院選で、れいわ新選組の重度障害者の議員2氏が誕生したことから、国会を含む施設のバリアフリー化が重要な課題として焦点となっています。
車いすでの移動も体験した日本共産党の倉林明子議員は視察後、「国会は車いすの移動を阻むバリアーなど課題が多く、障害者には決して優しくない施設です。議員だけでなく、障害を持つ見学者や傍聴者にも優しい国会になるよう与野党を超えて取り組んでいくことで、社会全体のバリアフリー化の促進につなげていきたい」と述べました。