2020年2月27日(木)
護衛艦、中東で活動開始
海自 米主導有志連合と足並みそろえ
「情報収集活動」と称して中東海域に派兵した海上自衛隊の護衛艦「たかなみ」が日本時間26日午後、アラビア海北部で情報収集活動を開始しました。同じく海自のP3C哨戒機2機はすでに活動を開始しており、イランへの軍事的圧力を加えるための米軍主導の有志連合と足並みをそろえることになります。
派兵は防衛省設置法の「調査・研究」に基づくもので、国会承認を不要としています。「不測の事態」が発生した場合、防衛相が海上警備行動を発令。正当防衛、緊急避難に限って武器を使用しますが、相手がイラン軍やイラン革命防衛隊の場合、武力紛争に発展するおそれがあるため、きわめて難しい判断を迫られます。
護衛艦はオマーン湾やアラビア海北部を中心に活動。米国主導の有志連合には参加しないという形をとりますが、バーレーンの米中央海軍司令部に連絡員を置き、情報を共有します。また、イラン軍の動向も含め、海自が得た軍事情報も米軍に提供します。
活動期間は12月26日までですが、護衛艦の部隊はおおむね4カ月で交代します。補給や休養のため、オマーンやアラブ首長国連邦に寄港するとみられますが、防衛省は寄港地を明らかにしていません。