しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2020年2月23日(日)

「公開前提」を削除

安倍政権後、「桜」文書から

内閣府資料

 安倍政権になってから、「桜を見る会」の推薦依頼文書から“公開を前提”とするとした注意書きが削除されていたことが20日に、内閣府が国会に提出した資料からわかりました。内閣府が各省に宛てた「桜を見る会」の推薦依頼文書の記載事項から判明したもの。安倍政権が、「桜を見る会」の招待者名簿を隠すために、意図的に削除した疑いがあります。

 招待者名簿をめぐっては、日本共産党の山添拓参院議員が1月30日の参院予算委員会で開示請求の対象となった事例があることを指摘。内閣府が推薦依頼をした際の記述を確認するよう要求していました。

 野党の要求に応じて内閣府が国会に提出した資料によると、2008年から13年までの推薦依頼文書では、「桜を見る会」の招待者名簿が氏名などの個人情報を除いて「一部を開示した」として、「今後は氏名や役職も含めて名簿全体を公開するということも考えられる」と公開を前提に推薦依頼をしていました。

 ところが、14年から16年の推薦依頼文書では、「今後は氏名や役職も含めて名簿全体を公開するということも考えられる」との文言が削除され、開示請求についても、「情報公開請求の対象とされた」と表現が後退。17年から19年にいたっては、開示請求に関する記載すらなくなりました。

 安倍晋三首相は、山添氏の追及に「開示請求の対象とされることと、名簿全体を公開されることは違う」と強弁。答弁を取り繕って、招待者を隠そうと躍起になりました。

 招待者名簿が開示請求の対象であるなら、保存期間を1年以上として、公文書管理法にもとづいて行政文書ファイル管理簿に記載する必要があります。ところが、安倍政権は18年以降、招待者名簿の保存期間を「1年未満」に変更し、廃棄してきました。このことからも、安倍政権が公文書管理法の趣旨をねじ曲げて、「桜を見る会」の招待者を隠そうとしてきたことは明白です。


pageup