2020年2月21日(金)
人権守る地域包括ケアに
熊本市 民医連44回定期総会
全日本民主医療機関連合会(全日本民医連)の第44回定期総会が20日、熊本市内で始まりました。全国から代議員約600人が集まりました。22日まで。
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藤末衛会長はあいさつで「綱領改定10年の実践を踏まえ、2020年代の民医連運動のキーワードを平和と個人の尊厳とした」と強調。無差別平等の地域包括ケアの実践を提起し、健康格差の克服を人権保障の観点で進める重要性を語りました。
岸本啓介事務局長が運動方針案を提案。安倍首相の9条改憲の策動を完全に止めるため、「憲法を絶対に変えさせない世論を大きくつくろう」とのべ、「安倍9条改憲NO! 全国緊急署名」への賛同100万人分の目標を夏までにやり切ることを呼びかけました。公立・公的病院の統廃合をはじめ、雇用制度の改変と一体で社会保障改悪を進める安倍政権の「全世代型社会保障改革」は断固撤回させると訴えました。
全ての水俣病被害者の救済をめざすノーモア・ミナマタ第2次熊本訴訟原告団の森正直団長が来賓あいさつ。日本看護協会の福井トシ子会長からのメッセージが紹介されました。
討論では参加者が、地域連携を深めている実践例を報告しました。「宇都宮市医師会が健康格差の解消をめざす組織を立ち上げ、栃木保健医療生協の医師が中心メンバーとしてかかわっている」(栃木)、「手遅れ死亡を防ぐ活動の一環で交流集会を開き、文京区社会福祉協議会の地域福祉コーディネーターにパネルディスカッションに参加してもらった。共同して地域の福祉力を高めていきたい」(東京)などと語りました。
浦和民主診療所(さいたま市浦和区)の肥田泰所長が記念講演しました。