2020年2月20日(木)
新型肺炎 「桜」追及 野党連携
共産 志位 立民 枝野氏 3点で合意
野党連合政権に向け 政策的不一致点の説明も
日本共産党の志位和夫委員長と立憲民主党の枝野幸男代表は19日夜、東京都内で会談し、直面する国政課題と野党連携などについて協議しました。日本共産党から小池晃書記局長、立憲民主党から福山哲郎幹事長が同席しました。両党党首会談は昨年12月15日以来。
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会談では、(1)新型コロナウイルス対策について水際対策、クルーズ船の対応を含め、政府の問題点を今後も厳しくただしつつ、国民の命と健康を守るため感染拡大の防止、情報開示、すみやかに抜本的な財政措置の強化を政府に求めていく(2)「桜を見る会」、黒川弘務東京高検検事長の定年延長の問題については首相と政府の答弁は完全に破綻をしており、徹底的にこの問題で追及の手を緩めない(3)野党連携についてはより今後とも強めていくこと、お互いのコミュニケーションを継続していく―の3点で合意しました。
会談後の記者会見で志位委員長は次のように述べました。
「以上3点を合意しました。
そのうえで、私から野党連合政権に向けて歩みをすすめるためにも、政策的な一致点を広げるとともに、不一致点についてどう対応するか、4点を公式に各党に説明に行きたいと提案しました。
一つは、日米安保条約の問題、二つ目は自衛隊の問題、三つ目は天皇の制度の問題、最後は、社会主義・共産主義の問題です。
これらについて、わが党は独自の政策的・政治的立場を持っており、それを主張していきますが、共闘に持ち込まないと明らかにしており、そのことを公式に説明にうかがいたいということを提案いたしました。枝野代表からは、お受けいただけるとご返事がありました」
志位氏の発言をうけて枝野氏は「志位委員長からお話がありましたとおり、合意した3点について一致し、他の野党のみなさんを含めてしっかりと連携しながらやっていきたい」と表明。「志位委員長から、共産党さんのお立場、志位委員長の思いをいろいろとうかがわせていただきました。まずは、相違点と受けとめられている点についてご説明を丁寧にいただけるということなので、しっかりとお聞かせいただきたいと思います」と述べました。