2020年2月19日(水)
首相「虚偽答弁」 徹底追及へ
「桜を見る会」 野党、書面提示迫る
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「桜を見る会」の前夜祭をめぐり安倍晋三首相が3カ月にわたり国会にウソをついてきたのではないか―。日本共産党と、立憲民主党、国民民主党などの共同会派は18日、「朝日」「毎日」が同日付で、前夜祭の会場となったホテル側が「営業秘密とは言っていない」と回答したとの報道をうけ、安倍首相の虚偽答弁の疑いが濃厚になったとの認識で一致。徹底して追及する方針を確認し、衆院予算委員会でただしました。(関連記事)
立憲民主党の辻元清美議員がホテル側に求めた領収書の発行などの質問への回答に対し、17日の衆院予算委員会で安倍首相はホテル側への聞き取りを根拠に「辻元議員にはあくまでも一般論で答えたもので、営業の秘密にかかわるため回答には含まれていない」と否定する答弁をしました。ところがメディアの取材に対しホテル側が「『営業の秘密』とは申し上げた事実はない」と回答し、安倍首相の答弁を否定したと「朝日」「毎日」が報じています。
野党側は、安倍首相に対し、答弁の根拠となったホテル側とのやりとりについて、どういう質問をし、誰からどういう回答を得たのかなどを書面で示すことが審議の前提だと与党側に迫りました。
これに対し、自民党の筆頭理事が、安倍事務所への「聞き取り」内容を衆院予算委理事会に報告。一時止まっていた予算委員会の審議が再開しました。
日本共産党の穀田恵二国対委員長は「安倍首相が3カ月間、国会にウソをついてきたのではないかという問題だ。首相には虚偽答弁の疑いを晴らす責任があるとして、ホテル側とのやりとりを書面で示せと求めてきた。重大な問題として徹底して追及する」と語りました。