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2020年2月6日(木)

安倍改憲ノー! 新署名 広く

若者から熱い反応

東京・杉並 市民アクションが行動

 「安倍9条改憲NO!改憲発議に反対する全国緊急署名」(呼びかけ=全国市民アクション)がスタートしています。安倍改憲に反対する世論と運動を大きく広げようと1月から取り組まれているものです。(青柳克郎)


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(写真)街頭で改憲発議反対の新署名を集める、杉並市民アクションのメンバーたち=3日、東京都杉並区

“新型肺炎を口実 恐ろしい”

 東京都杉並区の「9条変えるな!杉並市民アクション」は、「3の日行動」(毎月3日に『アベ政治を許さない』とアピールする全国いっせい行動)を中心に、年明けから同署名に取り組んでいます。3日には区内6カ所で行動し、71人分の署名を集めました。

現政権への怒り

 若者や現役世代から強い反応が返ってきています。

 JR荻窪駅前で対話になった41歳の男性会社員は、「日本は戦後、憲法9条のもとで平和を維持してきたのに、なぜ改憲が必要なのか。新型コロナウイルス対策を口実に緊急事態条項の必要性を叫ぶ与党幹部がいるなど、恐ろしい。安倍政権のもとでの改憲は許せない」と語り、署名に応じました。

 JR西荻窪駅前で署名した、NPOで働く31歳の女性は、祖父が日中戦争中、満鉄(南満州鉄道)の職員をしており、中国人の助けを得て帰国しました。「多くの人を犠牲にする戦争には絶対に反対です。9条は、侵略戦争への反省に立った、過ちを繰り返さないという意思表明です。私たちの世代も『9条を守れ』と、声をあげないといけませんね」

 「杉並市民アクション」の中心メンバーで、「九条の会・杉並連絡会」でも活動する女性(75)が話します。

 「『桜を見る会』疑惑で安倍政権への怒りが高まっているなか、多くの人が積極的に新署名に協力してくれています。取り組みを広げて安倍首相の改憲策動を阻止し、退陣に追い込みたい」

 「杉並市民アクション」は、安倍首相による9条改憲阻止の一点で幅広い団体や住民が集まり、2018年に発足。メーリングリストで交流し、「安倍改憲NO!3000万人署名」にも「3の日行動」や団地の全戸訪問を軸に取り組んできました。

思いはさまざま

 新署名にかける思いはさまざまです。

 「九条の会・荻窪」の会員でもある女性(78)は、叔父の一人が戦中「回天」(人間魚雷)特攻隊で訓練中に事故死。別の叔父は治安維持法違反で特高(特別高等警察)の拷問を受け、終戦直後に亡くなりました。

 「戦争と人権弾圧は一体でやってきます。あの時代の再来を許さないため、微力でも街頭に立ち続けたい」

 「戦争をさせない杉並1000人委員会」の人(71)は、安倍政権のもとでの改憲など絶対にダメだ、と力を込めます。

 「『桜』や森友、加計学園疑惑など、安倍政権はウソだらけ。あんな首相が憲法を変えようとしていることに黙っていられません。新署名を進め、改憲を食い止めたい」

緊急署名とは

 「安倍9条改憲NO!改憲発議に反対する全国緊急署名」は、内閣総理大臣、衆参両院議長あての請願署名で、▽安倍首相らがすすめる憲法9条などの改憲発議に反対します▽憲法を生かし、平和・人権・民主主義、生活の向上が実現する社会を求めます―の2点を請願事項としています。

 「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」が呼びかけているもので、作家・僧侶の瀬戸内寂聴さん、ノーベル物理学賞受賞者・京都大学名誉教授の益川敏英さん、元文部科学事務次官の前川喜平さんら著名な22人が呼びかけ人に名を連ねています。

 署名用紙は、全国市民アクションのホームページから入手できます。

きょうスタート集会

 新署名「安倍9条改憲NO!改憲発議に反対する全国緊急署名」のスタート集会となる「安倍政権を退陣させる! 2・6市民集会」が6日午後6時半から、東京都北区の北とぴあで開かれます。

 主催は、「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」です。野党各党や各分野の市民が発言。参加は無料。会場は、JR王子駅から徒歩2分。


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